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超ラジオKタイ版

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ラジオドラマ

霜夜狸(しもよたぬき)

昭和41年放送
(2年前に
 再放送されました)
原作、宇野信夫。
演出、かさいひさし。
老人役、大矢市次郎。
たぬき役、加藤武。


寒さに耐えられず
某翁の家の戸をたたく
たぬき。
翁はいぶかるも
入れることにするが
たぬきの格好のままでは
気色悪い。
たぬきは
翁の亡き息子に化けて
戸を開けて入り、
暖をとり、
翁と一杯やる。

冬は
このように
過ごすようになり
翁も喜ぶ。

ある晩
息子に化けたたぬきは
翁に尋ねた。

「お父さんが
 一番
 ほしいものって
 何です?」
「何でそんなことを
 聞くんだ?」
「こうやって
 暖まらせて
 もらっているお礼が
 したいんですよ」
「お前が
 来てくれるだけで
 いいよ」

それじゃと
たぬきに言われて、

「まあ
 小判の1枚も
 あればいいかな。
 俺も年で
 いつお迎えが来るか
 分からない。
 そうすると
 村の若い衆の
 世話になるし、
 坊さんには
 お経の一つも
 読んでもらいたい」

そうこうして
次の年
寒い時期を
迎えたのだが、
たぬきは現れない。
それが2年3年
続いたある年、
翁の家へ久しぶりに
たぬきがやって来た。

「何年も来ないで
 どうしたんだ?」
「すいませんね、
 お父さん。
 実は佐渡に
 行ってたんですよ。
 なかなか
 金(きん)が集まらず
 時間がかかりましたが、 やっと小判1枚、
 用意できました」


展開らしい展開は
ありませんが、
実に味わいある
ドラマです。

ラジオで聴くと
たぬきが
金をあさっている様子が
想像されます。

リアルを求める
現在のメディアには、
こういう人情噺は
期待できませんね。
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  1. 2010/02/22(月) 02:22:21|
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